神戸不動産の事なら和光興産/今日の世界の出来事27/7/11

神戸の港

【平成27年７月１１日　日々の情勢】

ロシア・上海協力機構　Ｇ７に対抗、声明採択

　中露と中央アジア４カ国でつくる上海協力機構（ＳＣＯ）の首脳会議が１０日、ロシア中部ウファで

行われ、「第２次大戦の歴史の改ざんに断固反対する」とうたった共同声明を採択したようです。８日

からの新興５か国（ＢＲＩＣＳ）首脳会議を含めロシア主導の「サミット」が閉幕。ウクライナ危機後

に欧米から孤立するロシアのプーチン大統領は、ＢＲＩＣＳとＳＣＯなど非欧米諸国との結束を強化し、

先進７カ国（Ｇ７）への対抗姿勢を鮮明にした格好のようです。

　ＳＣＯ首脳会議は、創設以来初となる加盟国拡大に着手、インドとパキスタン（いずれも準加盟国）の

新規加盟手続きの開始を決定したようです。首脳宣言も「ウクライナ東部の停戦合意の完全順守」を訴え

たほか「ミサイル防衛（ＭＤ）は世界の不不安定化を招く」と欧米を批判したようです。

　また、ウィーンでの核協議が最終局面を迎えるイラク（準加盟国）の加盟問題も議論された。「国連

の制裁対象国はＳＣＯに入れない」という条件があり、核協議の解決が加盟の大前提となるようです。

首脳らは「イラン核協議の最終合意に向けた努力を歓迎」すると表明したもようです。

　ＳＣＯ加盟国・準加盟国は、アジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）や中国のシルクロード経済圏（一帯

一路）構想の範囲とおおむね重なる。ＳＣＯ首脳は、新たな準加盟国として「ユーラシア経済同盟」を

ロシア、カザフスタンと共に構成するバラルーシを加えることも決定したようです。ロシアはＳＣＯでの

主導権を維持するため、旧ソ連構成国を増やしＳＣＯの「中国色」を弱めたい考えとみられるようです。

　ロシアはウクライナ軍事介入後、日米欧から経済制裁を科され、中国への「東方シフト」を顕著にして

いる。中露は双方の戦勝７０年記念行事に習近平国家主席、プーチン大統領が出席して「蜜月」を演出。

共同声明では「歴史の改ざん反対」を掲げ、日本を暗にけん制したもようです。

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