【最近の不動産業界の状況】
■平成27年7月06日
大幅に改修された中古住宅が手頃な価格で売り出され、「再生住宅」として人気を集めている。
新築にこだわらない30〜40歳代や、退職を機に転居する高齢者層による購入が増えていると
いう。少子高齢化に伴って増加する空き家対策の一環として、国土交通省も再生住宅など中古住宅
市場の活性化を後押ししている。
中古住宅再生で全国展開するカチタス(本社・群馬県桐生市)では、2014年度の販売件数が約
3000件と、2年前の1.2倍に増えた。新井社長は「ここ数年で、中古住宅の再生販売が、不動産業界
に完全に認知された。消費者の間での知名度も上がってきた」と話す。
1980年代に建てられた一戸建てが、数多く売り出されているも追い風だ。このころから、自家用
車の駐車スペースがあり、各家族向けのコンパクトな設計が増えた。81年に導入された新耐震基準
にも適合し、改修の手間が少なくて済むという。
一方、住友林業は、好立地の賃貸マンションを一棟丸ごと購入し、改修して販売している。価格は
新築の8割程度で、14年は137戸を販売、15年は180戸の販売を計画している。
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