【最近の不動産業界の状況】
■平成27年5月12日
空室率は11四半期連続減/ザイマックス不動産総研調査 |
(株)ザイマックス不動産総合研究所は8日、2015年第1四半期の「オフィス賃貸マーケット指標」
結果を公表した。東京23区のオフィスマーケットを調査したもの。
空室率は5.62%(前期比0.11ポイント減)と11四半期連続での減少となった。一部人気エリア
では空室在庫が逼迫しつつあり、これまで長期間空室だった物件でも制約がみられるようになって
いる。
制約賃料の水準を示す新規成約賃料インデックス(10年第1四半期を100とする)は92.前期の
94と比べ2ポイント減少したが、前年同期比では変動なし。延床面積5,000坪以上の大規模物件では
103と、前期比で5ポイント上昇した。
成約賃料DI(賃料上昇物件と下落物件の数を比較した指標)は、東京23区「0」(前期「-2」)
都心3区「0」(同「-4」)と上昇した物件と下落した物件がほぼ同数存在する状態となった。
平均フリーレント月数は2.7か月(前期比0.4か月減)。フリーレント付与率は、1日以上が56.0%
(同8.5ポイント減)、2か月以上が53.2%(同6.5ポイント減)、6か月以上が20.4%(同4.7ポイント
減)といずれの区分においても減少した。6か月以上の長期フリーレントの付与は限定的となり
フリーレント自体付与しないケースも増えつつある。
同社は「15年現在、オフィス賃貸マーケットは10年以降の停滞を脱し、空室率低下・賃料の
緩やかな上昇を受け、回復期に移行していることがわかる」と分析している。
(株)ザイマックス不動産総合研究所
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